コラム

2015/03/18

何事も表裏一体(群馬・SS)

何事も表裏一体


▼映画『ベイマックス』を見た。白く、ふわふわ、もこもこした姿に心奪われ「これは見なければ」と思わされた。事前にあらすじなどの情報に触れなかったため、てっきり主人公の「ヒロ」と介護ロボット「ベイマックス」の友情物語に終始するものだと思っていた


▼物事を勝手に決め付けるのはいけない。見終わった後に気付かされた。友情物語という言葉は、映画の内容を半分しか言い表せていない。もう半分は兄の敵討ちという、なんとも予測し得ない側面があった。もこもこした姿も、劇中では戦闘仕様にカスタマイズされていた


▼改めてベイマックスのことを調べてみた。もともとはアメリカの作品で原題は『ビッグヒーロー6』。予告動画を見る限り、アメリカでは兄の敵討ちの側面に多くのスポットを当てていたらしい。同じ作品を告知するにも、いろいろな手法があるものだ。しかし、日本版の告知がアメリカ版と同様だったら、おそらく見に行かなかったろう


▼世の中の事柄はすべて表裏一体だ。積極的であるということは、人によっては猪突猛進、もう少し踏み込めば何も考えていないと言えてしまう。積極的と言われれば褒められていると捉えることができるが、何も考えていないと言われてしまえば不愉快だ。消極的はネガティブなイメージだが、慎重と言われれば悪い気はしない


▼昔、ある人に「余計なお世話だよ。本当におせっかいだね」と言って、憤慨されたことを思い出した。今考えれば、思慮に欠ける発言だと反省するしかない。「面倒見がいいね」「人情に厚いね」とポジティブな言葉を投げかけるようにしていきたい。(群馬・SS)


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