コラム

2015/04/22

価値観の差が仕事の種(東京・HM)

価値観の差が仕事の種


▼ボクシングファン待望の一戦がついに実現する。フロイド・メイウェザー・ジュニア対マニー・パッキャオ。メイウェザーは、47戦いまだ全勝。全階級通じて最強という意味の「パウンド・フォー・パウンド」の称号で呼ばれる。一方のパッキャオは、不利と言われる試合で次々とビックネームを打ち倒し、フィリピン人でありながら本場アメリカでスーパースターにのし上がった


▼この夢のカード。試合が行われるアメリカでは、有料のペーパービューで、視聴は1万円を超えるらしい。日本の場合も有料衛星チャンネルではあるが、こちらは試合以外の番組も観られて1カ月2300円。日本のファンにとっては安くて助かるが、これを見ると、ボクシングに対する価値観に随分差があることが分かる


▼モノの価値に絶対値はない。その人にとっては貴重なものでも、他人にとってはガラクタにしか見えないものもある。「わらしべ長者」が分かりやすい例だが、そのギャップこそが商売の種なのだとも思う


▼例えば、家の雨どいが壊れた、庭の土留めが崩れた。建設業で働く人にとっては簡単な修復でも、一般の人には難しい作業。このギャップを利用して「なんでも屋」のような事業を始め、着々と売り上げを伸ばしている建設企業もある


▼5月3日の試合当日。少し高めのビールを準備してテレビ観戦しようと楽しみにしている。これだってお酒に興味がない人には無駄な出費にしか見えないだろうが、私にとっては「必要経費」だ。自分の持っている情報や技能、技術。それを欲している人が見つけられれば、そこに必ず仕事がある。(東京・HM)


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