コラム

2015/04/23

地域との関わり方(茨城・EM)

地域との関わり方


▼学校ごとに組織された保護者と教職員による社会教育団体「PTA」(Parent―Teacher―Association)。この支部長職を、本年度任されている。町の組織である育成会と連携し、奉仕作業や親睦活動を段取り、当日は催しをサポートする。基本的には前年度の踏襲だが、それでも労力を要するらしい


▼大変さは分からない。というのも、単身赴任の身の上、実務を担うのは妻。行き先一つ決めかねるようなタイプなので不安だったが、他の役員のサポートにより、総会という一山を無事越えたそうだ


▼学校や地域に設置された保護者らの集まり。この役員決めは難航を極めることもしばしばだとか。確かにPTAの副会長を決める際は、翌年に会長、翌々年に顧問職が前提の大役ということもあり、引き受けられない理由の言い合いに。涙ながら訴える者もおり、午後7時に始まった会合を終えた時には日付が変わっていた


▼昨今は共働きやひとり親の増加など、PTA活動への参加が困難という社会的背景もあり、組織自体の必要性について議論もある。しかし、交通安全教育や資源回収、秋祭りにどんど焼き。活動はどれも意義あるもの。妻も進んで引き受けたわけではないが、期せずして地域との関わりが増したことに、まんざらでもない様子


▼建設産業界も本業のみならず、道路清掃や花壇づくりなど多様な地域貢献活動を展開している。イメージアップという目的はあれど、地域に資する取り組みだ。地域の活力は旺盛な経済活動だけではない。どのような形であれ、一人ひとりが地域に関わること。その姿勢が息吹となる。(茨城・EM)


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