コラム

2015/04/28

安全とコストの関係(長野・JI)

安全とコストの関係


▼マイカーを定期点検に出した。機械的な部分は特に異常が無かったものの、早急に対応しなければならない問題が浮上。タイヤに亀裂が見られるため、交換すべきだという。見積もってもらうと、タイヤ4本で7万円と言われた


▼いつも利用しているガソリンスタンドに行くと、表皮部分が大きくめくれあがったタイヤを展示していた。おそらく以前から置いていたのだろうが、これまでは気付かなかった。亀裂の放置が破損につながる危険性を大きく書き示し、交換を薦めている。確かに家族を乗せて走る車でパンクを起因とした事故を起こすわけにはいかない。他人を巻き添えにする可能性もある。やはり早くタイヤを交換する必要がありそうだ


▼東洋ゴム工業の免震ゴム一部製品について、国土交通大臣認定の性能評価基準不適合が3月に判明した。ゴムを使用した建築物55棟の構造安全性に関する問題が浮上。茨城県内の消防拠点施設や新潟県内の病院、長野県内で建設中の庁舎などで使われていた


▼その後の検証により、震度6~7程度の地震で倒壊する恐れがないことが確認された。また不正があった55棟以外に疑いがある195棟についても「安全上の問題が大きくなることは考えにくい」と評価された。安全であったとはいえ、今回の騒動により建築物に対する国民の『安心』は確実に一歩後退しただろう


▼建築物や土木施設、さらには工事そのものだけでなく、各種製品や食品など、いまや安全性確保は多くの分野で最優先事項。当然、そのための経費が必要となる。安全とコストは切っても切れない関係にあるといえるだろう。(長野・JI)


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