コラム

2015/05/28

リサイクルと市民交流(埼玉・SW)

リサイクルと市民交流


▼取材担当地域の変更があり、4年前まで担当していた地域に復帰した。埼玉県の蓮田白岡衛生組合で当時は設計段階だったエコプラザ(リサイクルプラザ)が完成したことを聞き、取材ついでに立ち寄った


▼内部は自然の光が入りやすく、明るく開放的。冬場は薪ストーブを焚くが、薪もゴミとして出されたものを使用。また1階ではリサイクル品の販売を行っている。もともとはゴミとして出されたものから担当者が再利用できそうなものを見つけ出し、手入れをした上で販売スペースに並べる。衣類をはじめ、桐タンス、水槽、スポーツバック、楽器などバリエーションに富む。ベビーベットといった使用者や期間が限られるものも置かれる


▼即売品と抽選品に分けて販売され、衣類などの即売品は50円程度から購入できる。抽選品は競争倍率が高くなることもあるが本来なら数万円するような物も数千円程度で買え、全体の60%程度が購入に至るという。今では熱心なファンも多く「リピーターがリピーターを呼ぶ」と言う。将来的には不用品の受け入れ態勢を整えることも視野に入れており、さらなる利用促進が期待される


▼またリユース文庫として不要になった児童書や絵本、文庫本などは持ち込みができ、欲しい本は持ち出すこともできる。定期的に通う市民もいるようだ。絵本を楽しみにする家族の光景が目に浮かぶ


▼エコプラザは東日本大震災以前から計画されていた施設。限りある資源の中で使用できるものを使い続けることは大切なこと。市民同士が触れ合える貴重な機会にもなる。各地に広がって欲しい取り組みだ。(埼玉・SW)


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