コラム

2015/06/04

茨城の逆襲、水戸への期待(茨城・KM)

茨城の逆襲、水戸への期待


▼茨城県は、ゴールデンウイーク(4月25日~5月6日、以下GW)期間中における観光客数が、前年度比14・2%増の228万4740人だったと発表した。ひたちなか市にあるひたち海浜公園と笠間の陶炎祭(ひまつり)が過去最高の人出だったことが要因となっている。ひたち海浜公園の客数は前年度比47・6%増の52万686人、陶炎祭は同5・7%増の51万6000人だった


▼国営ひたち海浜公園を管理するひたち公園管理センターによると、4日が8万3769人、3日が7万6929人と、いずれもこれまでで最も多かった昨年5月4日の7万1620人を大きく上回った


▼確かにことしのGWは、例年に比べ友人たちから「茨城県へ遊びに行く」の連絡が多かった気がする。行き先は、国営ひたち海浜公園や笠間はもちろん、大洗、牛久大仏、筑波山など。特に「ひたち海浜公園から大洗に行き、海鮮を食す」というルート設定が最も多かった


▼魅力度ランキング2年連続(2013・14年度)最下位となった茨城県。観光意欲度も6年連続最下位となったが、本年度に入り、メディアで取り上げられる回数が一気に増えた。楽天トラベル調べによると、GW人気急上昇の旅行先ランキングでは2位となった


▼逆襲を始めた茨城県だが、唯一気になるのが、県都である「水戸市」の名前がなかなか出てこなかったこと。偕楽園を中心にした「つつじ祭り」もあるのだが、インパクトが薄かった。ひたちなか、大洗などの沿岸部と笠間などの内陸部を地理的につなぐだけでは、県都として寂しすぎる。今後の取り組みに期待したい。(茨城・KM)


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