コラム

2015/06/12

憧れの職業になるために(本社・KK)

憧れの職業になるために


▼男子小学生が将来なりたい職業は今も昔もスポーツ選手が根強い人気を誇る。見た目のかっこよさや報酬の多さへの憧れが主な理由だと思われるが、海外で活躍することも含めて、小さい頃に大きな夢を持ち、自分もなりたいと願う気持ちは大切なこと


▼国土交通省が5月に作成した建設業の仕事を紹介する簡易パンフレット「ニッポンをつくる人たち まもる人たち」が関係者の間で好評を博しているという。建設業は「土木」と「建築」に大きく分かれ、二つの違いと、それぞれに携わる技術者・技能者の仕事内容について、イラストを効果的に使い分かりやすく説明している点が特長だ


▼パンフレットは近い将来に建設業の担い手となる可能性が高い工業高校生を主な対象としているが、小中学生はもちろん、建設業の仕事をよく知らない一般の人が読んでも仕組みを理解できるような内容に仕上がっている。恥ずかしながらパンフレットを読んで初めて知ることもあった


▼当たり前の話だが、土木構造物と建築物は別物で、完成するまでの工程、携わる職人の種類も異なる。数多くの職人がどの工程で仕事を受け持つのかが一目でみて分かる構成になっているため、自分が将来なりたい職種があれば一層興味が増すことだろう


▼若手の入職者不足に悩む建設業界だが、普段仕事をしている姿を見ることは簡単だ。高層ビルや巨大構造物の現場を見れば、仕事のスケールの大きさに圧倒される。また、日本国内のみならず、海外で活躍することもできる。建設業への就職が子供たちの憧れになるためには、もう少々収入を上げる必要があるのだが。(本社・KK)


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