コラム

2015/06/13

若手とベテランの融合(山梨・TH)

若手とベテランの融合


▼山梨県出身で有名なプロ野球選手は少ない。今シーズン活躍をしているのは、埼玉西武ライオンズの田辺徳雄氏。選手ではなく監督である。若手選手の活躍により、指導者としての力量も注目されている


▼田辺監督は、山梨県富士吉田市の出身。選手時代は、西武ライオンズの黄金期の遊撃手として活躍し、1989年と92年にベストナインやゴールデングラブ賞を受賞した。登録名も田辺徳雄から「田辺路朗」「田邉徳雄」(読み方は、たなべのりお)と変更するのも珍しい。現役時代のあだ名は「おやじ」で、いぶし銀の活躍を見せた


▼監督代行を経て、2015年シーズンから正式に監督に就任した。今シーズンはパリーグで3位(6月9日時点)で、若手選手の活躍が目立つ。2軍打撃コーチ時代には、現在1軍で活躍する数多くの打者を指導した


▼4月に行われた甲府市議会選挙も若手が活躍。定数32議席に44人が立候補し、激戦状態になった。定数が10人以上オーバーするのは40年ぶり。若手議員は若さや議会刷新を訴えた結果、30代から40代の議員が多く当選した。ジョギングや自転車など遊説方法を差別化したことも当選した要因だろう


▼政治もプロ野球も、若手とベテラン融合し、切磋琢磨することが大切だ。若手は勢いと粗さが魅力だが、経験値の薄さが弱点。一方、ベテランは老練さと場数を踏んでいることは武器だが、マンネリ化もある。いろいろな考え方や価値観が違う人が集まっているからこそ、相乗効果も生まれる。若手が活躍するのには、ベテランの力が必要になる。田辺監督もそう感じる時期が、やがて来るだろう。(山梨・TH)


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