コラム

2015/07/31

プレミアム付商品券考察(埼玉・SW)

プレミアム付商品券


▼経済対策と地方創生を目的に、国の緊急経済対策の交付金を活用したプレミアム付き商品券の販売が全国各地で行われている。体験によると3割の特典を設けている事例が多いように思う。販売を終えた自治体もあれば、これから販売を行う自治体もある


▼販売方法も自治体ごとに異なる。窓口などでの先着、はがきなどでの応募による抽選、地元区市町村民のみの販売など。一部地域では先着順で販売したところ、購入希望者が殺到するなど混乱が生じた例も聞かれる。また長時間並んだものの、販売する信金の不正で買えなかった人もいた


▼消費者からすれば有益的に使用できればお得感が得られるものの、国によるバラマキ、利益の先食いとも言われる。効果のほども明確には見えづらい。またインターネットオークションなどを利用して転売し売却益を見込む、やからがいるとの報道も聞く。例えば、1万3000円分の商品券を1万円で購入し1万1500円で転売。計算上、売却者は1500円儲かり、購入者も1500円分は得になる


▼自治体により異なるようだが商品券には注意事項もある。お釣りが出ない、使用できる店舗が限られる、たばこ購入には使えない、小型店専用券がある、使用(有効)期間が限られるなど


▼商品券は一般的に、食料品や日用品などに限定されると思いがちだが、内装・リフォーム、電気、塗装などの修繕・工事にも使用できる。建設関連業としては使ってもらう取り組みも必要。国からのお中元・お歳暮と思って、商品券を使用してもらえるよう積極的な営業活動で、少しでもその恩恵にあずかって欲しい。(埼玉・SW)


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