コラム

2015/07/04

時には自然音を(茨城・SA)

時には自然音を


▼ある書店で、夏らしい砂浜の写真を表誌にした本が目に留まり、思わず手に取った。本のタイトルは『宮古島癒しの波音CDブック(喜田圭一郎著)』。本には音楽用のCDが添付され、遠い南の島の静かな自然を想像しながら、延々と波が打ち寄せる水の音を聴くというリラクゼーションブックだ


▼本を購入し、早速試しに聞いてみると、全体で約60分程度の間、波の音が収録されていた。目を閉じるとその情景が浮かんでくるようだった。この音源を聴くことによる主要な効果としては、心身の疲れを癒す働きや、自律神経のバランスを整えるのに良いそうだ


▼水といえば先日、梅雨の時期に美しく咲く、あじさいの名所として知られる茨城県の保和苑という場所に足を運んだ。あじさいを見るため駐車場には多くの車が停まり、大勢の来訪者が梅雨のひと時を楽しんでいた


▼園内を散策すると、あじさいはまだ4分咲き程度とのことだったが、すでに濃い紫色のものやピンク色などのあじさいを楽しむことができた。園内の中央部分には噴水が整備され、見事な景色をカメラに収める人も多く見られた。この豊富な水源と良質な水により、色とりどりの花が美しく映えるのだろう。さらに、園内の奥へ進むと小川があり、ここから流れる水の音に心が一瞬落ち着かせられる。視覚と聴覚で季節を堪能できることに気付いた


▼自然音はなかなか街中では体感できなくなっている。人間はもともと動物であるため、機械音などではない、自然界から繰り出される自然の音が最も体に合うのだろう。時には自然界に帰る、人間にはそんな時間も必要かもしれない。(茨城・SA)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら