コラム

2015/08/07

これもビッグプロジェクト(茨城・KS)

これもビッグプロジェクト


▼破砕機やバケットなどの建機用アタッチメントメーカーである㈱タグチ工業(岡山県岡山市)がこのほど、重機型巨大ロボット「スーパーガジラ」を発表した。全長約7m、高さ約3・5m、重量約15トンの圧倒の機体は、ホイールローダーがベース。実用はできないが、操縦体験ゲームが可能で、イベントなどで使用する。同社は「業界の活性化と若者のものづくりへの興味、関心を高めるきっかけになれば」と話している


▼アニメの「機動戦士ガンダム」「トランスフォーマー」「新世紀エヴァンゲリオン」など、今や巨大ロボットは〝クールジャパン〟の筆頭格。近年では、日本文化に感化されて制作したという、巨大ロボが怪獣に立ち向かう映画『パシフィック・リム』が世界的にヒットした


▼スーパーガジラの企画にも携わった鍛冶師の倉田光吾郎氏が率いる製作者集団「水道橋重工」は2012年、全長約4m、重量約3・6トン、4輪駆動の世界初となる搭乗可能な大型ロボット「KURATAS(クラタス)」を発売した


▼そして先般、そのクラタスにアメリカのロボット開発チーム「メガボット」が、「クラタスに先を越された。われわれには巨大ロボがある。そちらにも巨大ロボがある。次に何が起こるかは分かるだろう? 水道橋に決闘を申し込む」と果たし状を叩きつけた


▼これに対し倉田氏は、「巨大ロボは日本の文化。海外にとられたくない」と受けて立つことを表明。世紀のバトルは一年後という。果たしてどんな戦いが繰り広げられるのか。これもドキドキワクワクに溢れた、夢のビッグプロジェクトに違いない。(茨城・KS)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら