コラム

2015/08/08

熱中症対策にいい晩酌(東京・HM)

熱中症対策にいい晩酌


▼建設現場での熱中症対策には特効薬はない。と言うよりも、すでにどのような対策が必要かは分かっている。問題はそれを守れるか、に尽きる。水分、塩分をきちんと取る。日影をつくるなどして作業する場を少しでも涼しくする。きちっと休憩する。酒を飲みすぎない。睡眠時間を確保する―などなど


▼労働災害のほとんどはヒューマンエラーと言われるが、熱中症もやはり同じだ。その人がきちんと危険性を認識して、対策すれば防ぐことはできる。とは言え、個人にまかせきりもよくない


▼ある企業は「朝食をちゃんと食べよう」という呼びかけを行っているそうだ。確かに「水分・塩分を取ろう」は眼にしすぎていて、かえって頭に入ってこない。同じことを言われ続けると、当たり前になってしまう。いつもと違う呼びかけは、改めて注意喚起するには、いい取り組みだと思う


▼そこで私は「いい晩酌をしよう」と呼びかけたい。暑い日に冷えたビールはうまい。飲みすぎは熱中症の大敵だが、ほどよく飲む事でリフレッシュができ、食欲も増し、寝つきもよくなる。少し高めのビールを買ってくるのもいい。大事に味わって飲むので、少量で済むかもしれない


▼いい晩酌のためには、食べ物にも少し気を使いたい。キュウリやトマトなどの夏野菜は身体を、ほどよく冷やしてくれる。山芋やオクラなどのネバネバ系は、暑さで疲れた胃腸の働きを助けてくれる。食欲がわかないときは、カレーや麻婆豆腐など少し辛めのものもいい。自分の体の状態を見ながら、おいしく食べられる工夫をしよう、と思うだけですでに立派な熱中症対策だ。(東京・HM)


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