コラム

2015/08/18

トップの元気で経営も順調(山梨・TH)

トップの元気で経営も順調


▼山梨県を代表する企業のトップにインタビューを行う機会が増えた。聞く場所の多くは社長室。部屋を見渡すと、最近の趣味や愛好が良く分かる。好きなスポーツ、お好みの本や絵などが垣間見れる。趣味が豊かな社長の話は特に面白く、つい引き込まれる。興味をそそられる社長に共通しているのは「社長が元気で魅力的な会社は経営も順調だ」ということだ


▼最近注目している企業は、自動車メーカーの「マツダ」。社長の小飼雅道氏は、入社以来ずっと生産分野を歩いたモノづくりの職人である


▼小飼社長は5月、全面改良した新型のロードスターを発表した。会見で「経営が非常に厳しい時期があり、マツダのブランドを見失うこともあった」と率直に認め、初代ロードスターのメッセージが「だれもが幸せになる」ことであったと紹介。「これこそマツダブランドの進むべき方向」と話した


▼マツダの特徴は、自前主義で生産設備の設計を全て自社で行っているところ。業績も一時の低迷から抜け出し、今は好調と言われている。クルマが単なる鉄の塊りではなく「命のあるもの」との考えから生まれたデザイン「魂道」(こどう)も人気を集める


▼そんなマツダを引っ張る小飼氏は数々の名言を残している。「ブレずにやれば、どんな課題や技術的な困難も解決できる」「相手に頼るだけでは成功しない」「余計なことをやらないことが大事」「大切なのはつながり」などだ。最近話を聞いた山梨県内の社長も同じことを語っていた。違う点といえば最後に「山梨県を元気にしたい」と必ず付け加えることだ。その度に一県民として勇気づけられる。(山梨・TH)


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