コラム

2015/08/28

通り過ぎる夏に(山梨・HK)

通り過ぎる夏に


▼自然界ならば夕立、雷、炎天、虹。生活にかかわってくる物ならば麦酒、風鈴、麦わら帽子(夏帽子)、花火。そして食べ物と言えば西瓜(の花)、枝豆、茄子、トマト…などなど


▼暦の上では立秋から日も経ち、暑さも一段落した頃に恐縮であるが、懐かしのフォークソングではなく夏の季語を並べてみた。改めてその一覧を眺めてみると、「現代ではそぐわない言葉も」と感じる方もそうでない方もいるように、人それぞれ夏を体感する要素は千差万別であろう


▼個人的なお話をさせていただくならば、どこからか遠慮気味に響いてくるアブラゼミの鳴き声が夏の訪れを告げ、ミンミンゼミの大合唱に盛夏を感じ、仰ぎ見る抜けるような青空と盛り上がる入道雲が駄目を押す。そして何はともあれ、お盆休みにはテレビの前で団扇片手にごろ寝を決め込み熱中する、夏の甲子園は外せない。炎天下のなか、泥にまみれたユニフォーム姿でひたむきに白いボールを追う全力プレーには、母校・出身県代表に関わらず胸を熱くする


▼最近の甲子園は昔と趣が異なる部分がある。熱中症対策がそれで、選手はもちろんのこと審判員に対しても水分や塩分補給は適宜行われ、スタンドで声援を送る応援団の傍らには冷却用の氷などが備えられている。「暑さも気合で吹き飛ばす」的な感覚のかつての状況とは一線を画す


▼冷夏の予想も一転。連日熱中症のニュースが報道され、新聞紙面を賑わせた時期もあった今年の夏。残暑の名でまだまだ暑さは続くと予想される。各建設現場での暑さ対策は徹底されていますが、無理をせず仕事に当たられるようご慈愛ください。(山梨・HK)


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