コラム

2015/09/30

ぐんま・すき焼きの日(群馬・SS)

ぐんま・すき焼きの日


▼小学校のころ、運動会の徒競走で1着になったことがある。その日の夜「よく頑張った」と振る舞われたことは、今も脳裏に刻み込まれている。世の中にこんなにおいしいものがあったのか。ガツンと衝撃を受けた。すき焼きとの出会いだ。そのままでもよし。卵を絡めれば、そのおいしさは極上となる


▼群馬県が11月29日を『ぐんま・すき焼きの日』に制定した。11月29日は語呂合わせで「いい肉」。すき焼きシーズン到来の時期でもある。県民食として一層の定着を図るため、関係団体とも連携してすき焼きの周知を徹底するとしている


▼実は群馬県、少し前から相当すき焼きに力を入れている。昨年、議員発議により全会一致で可決、施行された『群馬よいとこ観光振興条例』では、「多様な農畜産物が生産され、最上級の『すき焼き』の素材が全て県内産でそろいます」とうたう。ホームページでも「すき焼き自給率100%」と紹介している


▼上州和牛は国内で初めてEUに輸出された。下仁田のネギやコンニャクは全国的な知名度を誇る。生シイタケやシュンギクも生産量は上位だ。少し県内に目を向けるだけで、これだけの食材にたどり着く。身近なごちそうであるすき焼きを全国・海外に発信することは、地方創生に合致する取り組みだ


▼ことしの夏も群馬県の気温は40℃に届こうとする勢いだった。まだまだ残暑が続きそうだ…と思っていたが、9月に入ると一気に涼しくなってきた。ぼーっとしていれば、あっという間に年末になる。体調に気を配りながら、秋、そして冬支度をしなければならない。すき焼きの季節もすぐそこまで来ている。(群馬・SS)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら