コラム

2015/09/18

真田幸村で活気付く上田市(長野・SK)

真田丸で活気付く上田市


▼来年1月放送開始予定のNHK大河ドラマ、真田幸村主役の『真田丸』ロケが9月から長野県で始まった。ドラマは、大坂の陣が中心となるが、父、兄など真田家がどうやって下克上の戦国時代を乗り越えたかという家族の物語が主題だ。主役の信繁(幸村)演じる堺雅人さんは、大大名に染まることなく、武将たちの間をスルスルとすり抜けていく、知略家の生涯を演じる


▼上田市真田町の真田氏本城跡で撮影中に取材に応じた堺さんは「柔軟な大名なので信州人らしい生き様だった。信繁は上杉、豊臣などの権力者に翻弄されていくが、権力者の立場でなく一般弱者の目線から描いていくことが作品の魅力」と語る。信繁の妻きり役の長澤まさみさんは「戦国時代にヤンキーと思ったが、元気よく明るい妻を演じたい」と話した


▼撮影前日、堺さんとスタッフ一同は、真田氏ゆかりの神社を訪れ、撮影の収録と作品の成功を祈願した。放送中の『花燃ゆ』の視聴率低迷の反動からか、真田丸を早く見たいという視聴者からの期待は大きい


▼大坂夏の陣から400年目を迎えた本年、真田丸の放送決定を契機に、上田市内は六文銭の旗がたなびき、久しぶりに活気付いている。六文銭の旗印は「三途の川の渡し賃」として、決死の覚悟の意味が込められた


▼観光に訪れる人に「上田市の良さは」と尋ねられたら「トイレがきれい」と答えたい。街並みなどは、どこの地域も力を入れて美しいと思うが、上田市の「トイレをきれいにしよう」のおもてなしは、施設や駅、コンビニなどに掃除が行き届いているので本当に気持ちが良い。ドラマが待ち遠しい。(長野・SK)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら