コラム

2015/10/07

人口減少にCCRC活用を(山梨・TH)

人口減少にCCRC活用を


▼山梨県内の人口は2004年をピークに減少している。年少の割合が低下し、高齢化が進む。高齢者が自立して生活できるうちに入居、社会活動に参加し、介護が必要になった場合も医療を受けながら暮らし続ける「CCRC」が今、注目され始めた


▼CCRCとはコンティニューイング・ケア・リタイアメント・コミュニティの略。地元に大きな雇用を生み出すとともに、高校や大学を卒業した若者が地元から流出することはなく、産業と雇用と消費が生れ税収が増える仕組み


▼山梨県の都留市が「市版CCRC」を策定した。市内8カ所を想定し、160戸の既存団地活用、市内全域の空き地活用や都留文科大学の隣接地に大型の民間事業者の誘致を検討。同市は東京から近い場所だが、人口はわずか3万1000人余りの地方都市


▼市内にある公立の都留文科大学、山梨県立産業技術短期大学校都留キャンパス、2016年開校予定の健康科学大学看護学部と連携し「ヒトづくり」「モノづくり」「カラダづくり」を推進する。また見守りや訪問介護などが受けられる「サービス付き高齢者向け住宅」(サ高住)の誘致を進めようとしている


▼「山梨県人口100万人」を進める後藤知事だが厳しい状況が続く。9月の定例記者会見では、100万人都市への挑戦は今も思いは変わらないと話す。リニア新幹線駅の周辺に「山梨県版CCRC」もよいのでは。山梨県は2014年の「田舎暮らし希望ランキング」の1位を獲得するなど、移住先としての潜在需要もある。人口減対策、雇用拡大、地域経済の活性化にもつながる。是非提案をしたい。(山梨・TH)


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