コラム

2015/10/10

男子の活躍が望まれる業界(茨城・HS)

男子の活躍が望まれる業界


▼米国・ラスベガスでリオ五輪出場枠の獲得がかかったレスリングの世界選手権が行われ、女子で登坂絵莉選手と伊調馨選手、吉田沙保里選手が見事優勝した。これで登坂選手は3連覇、伊調選手は通算10度目の優勝、吉田選手にいたっては13連覇という偉業達成となった。文章を生業にする身としては情けないが、ただ「凄い」という言葉しか思い浮かばない。はっきり言って敵なしである


▼決勝戦後、伊調選手と吉田選手の表情は実に対称的だった。伊調選手は淡々とインタビューに応じ、あまり嬉しくない様子。全試合が圧勝だったにも関わらず、決勝戦を「25点」と自己採点し、納得していないふうだった


▼一方、吉田選手は試合後に涙を流し、インタビューには「負けるかと思った」と答えた。3年前に国民栄誉賞を受賞し、霊長類最強女子とも呼ばれる吉田選手だが、勝負への執念はすさまじい。もはや別次元の強さであるにも関わらず、それでもなお勝利を求め続けている


▼五輪初出場となる登坂選手はまだ22才。偉大な先輩たちを追い越すことができるか今後の活躍が楽しみだ。彼女らは今回の優勝で、リオ五輪への出場をほぼ確実にした。次に期待するのは五輪での金メダル。2人はアテネ・北京・ロンドンでともに3連覇中。調べてみると、女子の五輪4連覇は前人未到となっている。そもそも3連覇を達成した選手が数えるほどしかいないのだ


▼残念なのは男子勢が振るわなかったこと。五輪出場枠の獲得はゼロ。建設業界では女性のさらなる活躍が期待されているが、レスリング界では男子のより一層の活躍が望まれているのである。(茨城・HS)


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