コラム

2015/10/15

早起きがもたらす効果(長野・JI)

早起きがもたらす効果


▼体力維持向上のため、毎日ウォーキングをしている。仕事が終わって家に帰り、夜の町を早足で歩きまわる。そんな生活をしていたが、歩くついでに近くの神社にお参りでもしてみようかと思いついた。ところがそれを知人に話すと、強く止められた


▼夜の神社には邪気が寄り付いているからダメだという。ただでさえ夜というのは良くない霊がウロウロしているのだから、ウォーキングも神社参りも早朝にしろ、太陽の光を浴びろと説得された。とりあえず翌日から早朝に切り替えてみると、なるほど陽光が気持ち良いうえ、神社の空気も澄んでいるように感じられた


▼長野県は今夏、一部職員を対象に朝型勤務・定時退庁の取り組みを実施。その結果、残業時間短縮などの効果が見られたという。これを踏まえ、10月からは全職員を対象に出退勤時間を弾力化。早出・遅出を希望する職員は、勤務時間を4パターンから選択できる。最も早い勤務開始時間は7時半からとなる


▼選択幅を広げる弾力化の実施は、能率向上で労働生産性を高めることが狙い。健康維持や福祉増進、ワークライフバランス実現も目的とする。阿部守一知事は「フレックスタイムまではいかないが、柔軟化していく上での前段階。仕事と子育て・介護の両立を目指す」と会見で説明していた


▼ウォーキングを朝に切り替え、お参りするようになってから良いことがいくつも起きた。これは太陽と神社が持つエネルギーのなせる力だろうか。あるいは生活の変化で、自分の気持ちが変わってきたのだろうか。県の調査同様に、いつかは早起きの効果を検証する必要がありそうだ。(長野・JI)


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