コラム

2015/10/17

ラグビー勝利に思うこと(山梨・HK)

ラグビー勝利に思うこと


▼コラプシング、ニーリング、ノックオン、オーバーザトップ、モールそしてスクラムなどなど。日常的に浸透して使われているものもあれば、初めて耳にする単語もあるのではないだろうか。これらはすべてラグビー用語である


▼ラグビーワールドカップで世界ランク3位の南アフリカ代表を日本代表が破ったニュースは、スポーツ史上最大の番狂わせと報じられるなど世界を駆け巡った。過去7大会すべてに出場しているものの、24年前に1度しかその味を知らない日本の勝利を海外メディアは大きく取り上げた


▼国内の盛り上がりは言うまでもない。冒頭の用語は何ひとつ知らないにわかファンにより、次の試合は深夜にも関わらず平均視聴率は15・0%に及び、続くサモア戦は日本で2500万人が視聴。そしてアメリカも撃破したもののベスト8は叶わず、最強の敗者となった。次回ワールドカップ開催も手伝い、ひとつのセンセーショナルな勝利などからラグビーが一気に市民権を獲得した


▼スポーツ人気は時代の流れに敏感で、プロ野球がJリーグ発足からサッカーに押されているのはご存じのとおり。恒例の好きなスポーツ選手の調査で、活躍が目覚ましいテニスの錦織圭選手が初の1位を獲得した。来年には五郎丸歩選手がベスト10入りとなりそうな雲行きだが、気まぐれな国民のこと。次に期待が持てる闘いをしないとすぐそっぽを向かれてしまう


▼そして行政もしかり。施策のかじ取りにはっきり勝ち負けが付くことはないが、時としてその成否は後世の判断に委ねられる。近い将来に胸踊らされる何かが期待できる戦略が待ち望まれる。(山梨・HK)


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