コラム

2015/10/29

貴重なメモリーリーグ体験(山梨・TH)

貴重なメモリーリーグ体験


▼「メモリーリーグ」の存在を知った。山梨県の各高校サッカー部で、レギュラーメンバーに入れなかった部員が主役となり、その高校の代表として試合をする。日ごろのレギュラーメンバーがサポートや応援に回る。特に部員数の多い高校では、試合のレギュラーメンバーになれるのは一握りだけ。選手たちの多くは3年生でも、ベンチを温める


▼その試合の一部は、テレビで放送された。出場した選手の一人がインタビューに答え「部員や家族に感謝をしている」、また応援する保護者は「普段試合で活躍出来ない子どもたちに感動した」や「メモリーリーグの意義」を話していた


▼私の子供時代は、習い事が盛んだったため、多くのスポーツ少年団に加入した。スポーツは好きだったが、運動神経が追いつかず、ベンチを暖めることも多かった。レギュラー組の中には、バカにした発言や態度を取るものもいて大変辛かった


▼社会人になると、「レギュラー」か「ベンチ」なのかは、さすがに言われなくなった。しかし、ある建設会社の社長は「社員を育てるには根気が必要。それを育てる上司や先輩社員など仲間の存在が一番重要」と話していた。戦力になる社員を育てるのは難しいと実感する


▼山梨県内の各スポーツでメモリーリーグが広がれば、部員数が多く、試合の出場機会が極端に少ない選手の監督やコーチも報われるのではないか。体験した生徒も、レギュラー、ベンチメンバーの役割や気持ちを感じることが出来るはず。高校卒業後に働く者、進学する者も、貴重な経験になるだろう。建設業へ就職し、新しい山梨を築いて頂けたらうれしい。(山梨・TH)


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