コラム

2015/11/13

「ワインで山梨を元気に」(山梨・TH)

「ワインで山梨を元気に」


▼山梨県産の新酒ワイン 「山梨ヌーボー」を解禁と同時に楽しむ「ヌーボーde乾杯!カウントダウン」が、11月3日午前0時に笛吹市石和町で開かれた。会場には約1000人のワイン愛好家が集まり、解禁と同時に「乾杯」と大声を上げて新酒を味わった


▼山梨ヌーボーとは、「甲州ブドウ」から作った白ワインと「マスカット・ベリーAブドウ」から作った赤ワインの新酒のこと。今年は笛吹市内12社のワイナリーが参加し、大いに賑わった。今でこそ世界的にも認められつつある甲州ワインだが、普及させるまでには大変な苦労があったという


▼ワイン製造者の友人に聞くと「昔は、国内で生産されるワインには輸入果汁やバルクワインの混入も多く、評価は低かったし、売れなかった。今では海外の品評会でも受賞するようになってきた。国産ワインのほぼ四分の一は山梨」と自慢する。ただ、甲州ワインを普及させブランドを守るためには限界がある。そのためか自治体が動き始めた


▼日本におけるブドウ・ワイン発祥の地と言われている甲州市では、「原産地呼称ワイン認証制度」を創設した。甲州市内および山梨県内で収穫されたブドウを甲州市内の自社で醸造し、原料ブドウの「原産地」を消費者に保証するもの。それによって原材料のブドウの収穫地が明確になり、ブドウ生産者も守られる


▼明治10年、甲州市の若者2人がフランスへ渡り、ワイン造りのノウハウを習得した。その技術は、今でも引き継がれている。山梨ヌーボーが全国に広まり、各メーカーの利益が上がれば、雇用の機会も増え、山梨が元気になることは間違いない。(山梨・TH)


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