コラム

2015/11/17

難民問題は慎重に(茨城・KS)

難民問題は慎重に


▼復興の歩みを着実に進める常総市で窃盗事件があった。犯人は中国籍で無職の30代2人。わざわざ東京から訪れ、被災した民家から銅線やワイヤーケーブルを盗もうとして逮捕された。容疑者の女性は「廃品なので窃盗になるとは思わなかった」と言い訳し、中国のネットユーザーからは「中国ではこの程度では通報しない」と開き直りの声も上がっている


▼今、ヨーロッパ諸国ではシリア難民問題が深刻化している。現政権と反政府組織の対立に、テロリスト集団「イスラム国」が乱入し、シリア国内の内戦と紛争はとどまるところを知らない。国民の3分の1にあたる400万人が戦火を逃れ難民となった


▼日本は9月30日の国連総会で、避難民に対し約970億円の支援を表明。安倍首相はメディアから難民の受け入れについて聞かれると、「それより前にやることがある」とし、女性や高齢者の活躍など国内問題の解決を主張。これに対し一部の国内団体は、難民の受け入れを声高に叫んでいるが、浅はか過ぎはしないだろうか


▼茨城県では7月に鉾田市で、ベトナム人の農業研修生らが中国人の研修生2人を襲い、1人が死亡した事件があった。また昨年は八千代町で、中国人実習生同士の殺人事件が起きている。さらに、11月1日にはトルコの総選挙に先駆けて行われた在外投票日で、原宿のトルコ大使館に集まった500人の中で民族同士の乱闘が勃発した


▼困っている人には救いの手を差し伸べるのが人道だが、狭い国土で高い人口密度の日本に、全く異なる宗教や文化を持つ外国人を大勢受け入れることには慎重にならなければならない。(茨城・KS)


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