コラム

2015/11/21

自分らしい未来を(埼玉・SH)

自分らしい未来を


▼1985~1990年に公開され、人気となったSF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ。30年後の未来として表現された2015年10月21日が訪れ、日本含め、世界中で映画に関連するイベントが行われた


▼映画で描かれた未来となった今、空飛ぶ車は開発が進められているが、一般的ではない。雨のやむ秒数まで分かるほど正確な天気予報も実現してない。だが、3Dや眼鏡型コンピューター、指紋認証で鍵が開く家、ホバーボードと呼ばれる宙に浮くスケートボードなど普及はしていないが、実現にこぎつけている


▼映画での未来は、1980年代の世界を基にユーモア性、期待を込めて表現されている。映画を見るたびに、「こんな未来は来ないだろう」と思いつつも「この技術いいなぁ」とワクワクしたものだ


▼映画の未来には登場しなかったスマートフォンやSNSが生活に大きな影響を与えるようになり、さまざまなものが便利になった。物質的には、映画公開当時と比べて多くのものが発達、進化し、物質的には豊かになっている。しかし、精神的、いわゆる心の豊かさはどうだろうか


▼今の若者は、昔のようにより良くなる未来を想像するだろうか。心の豊かさは、物質的な豊かさに比例するものではなく、自分の所属する社会に対する期待が関係しているのだろう。ただ、そればかりを気にして悲観し、批判する生活はとても疲れる。自分らしい未来を考えポジティブに目標を持って生活することが、心を豊かにする方法ではないだろうか。映画の台詞のように、未来は「白紙であり、自分で作るもの」なのだから。(埼玉・SH)


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