コラム

2015/12/04

公共の場での携帯マナー(埼玉・SW)

公共の場での携帯マナー


▼健康診断を受けていて待ち時間にスマートフォンを利用している人が多いことに気付いた。「こういう場所でいいのかな」と思ったが、総務省、厚生労働省などの関係省庁や通信会社、業界団体などで構成する電波環境協議会が2014年8月に医療機関における携帯電話等の使用に関する指針を策定、待合室や病室だけでなく診察室でも電源を切る必要はないとした


▼飛行機も同様に、14年9月から電波を発しない状態(機内モードへの設定含む)の電子機器は離陸・着陸時を含め常時使用でき、着陸後の滑走が終了し、客室乗務員からのアナウンス後はすべての電子機器が使用できるとされた


▼また関東、東北、甲信越の鉄道事業者37社局が共同で見直し、電車内でも携帯電話・スマートフォンなどに関する規制が10月から緩和された。これまでは優先席付近では電源を切り、それ以外の場所ではマナーモードに設定のうえ通話は控えるようアナウンスされていた。これにより「優先席付近では混雑時は携帯電話の電源を切るように」と言うアナウンスに変更された


▼いずれも13年1月に行われた総務省の『各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針』改正やスマートフォン普及といった携帯電話の利用形態変化などが主要因とみられる


▼規制緩和は医療機器の性能向上もあるという。進化に関しては歓迎すべきことだが、その一方でモラルが低下し電車内での通話など周りの迷惑になるような行為が増えないことを願う。逆に規制が強化されることのないよう今一度、公共の場での携帯マナーを意識したい。(埼玉・SW)


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