コラム

2016/01/30

当たり前に見いだす魅力(群馬・YT)

当たり前に見いだす魅力


▼安倍内閣が主要政策に掲げている地方創生。各地域がそれぞれの特徴を生かし、魅力ある地域づくりを行うこと、という抽象的なもので、各市町村で取り組みに向けた準備が進められている。たとえば群馬県の前橋市では「ころとん」という豚をモチーフにしたキャラを中心に市内の豚肉料理を有名にすべく活動している。毎年、市内の料理店で豚肉料理のナンバー1を決める「T―1グランプリ」を開催しており、今年で7回目を迎えた。和洋中から67店舗が参加しており、バラエティに富んだ料理がそろっている


▼自身も長年前橋市で暮らしてきたが、豚の名産地としての自覚がなかった。この機会にと、いくつかの店舗で食べ比べをしたが、どの料理もおいしく、魅力ある1面を発見できた。調べると前橋市はブランド豚や出荷額が多く、昔から魅力の一つであったようだ


▼最近のテレビで、日本を訪れた外国人に日本の魅力を語ってもらう番組をよく見かけるようになった。日本の良さとして語られるのは、神社仏閣のような日本古来のものだけではなく、温水トイレや新幹線など、われわれが当たり前だと考えているものも多い。このような番組が人を引き付けるのは、当然となってしまい、身近にあふれている日本らしさ、和の魅力をみつけることが困難になっていることが原因なのかもしれない


▼地方創生で言われる「地域の特徴を生かした社会」では、見慣れてしまった魅力を発信することが鍵になるのだろう。お正月に故郷に帰った人も多いはず。この機会にあなたのまちの魅力をもう一度探してみてはいかがだろうか。(群馬・YT)


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