コラム

2016/01/14

旅行客のにぎわいと買い物(東京・KK)

旅行客のにぎわいと買い物


▼世界中どこに行っても活気がある場所と言えば市場。マーケット、マルシェ、バザールなどと呼ばれ、地域住民の暮らしと食文化を支えている。観光名所になっている場合も多く、慣れない外国語で店主と会話をしながら行う対面販売式の買い物は旅の醍醐味でもある


▼世界的に有名な市場では築地市場(東京都中央区)が思い浮かぶ。水産物に関しては取り扱う種類・量が世界最大級であり、築地市場を目指して世界中から観光客が集まるほど知名度が上がった。築地市場は11月7日に豊洲新市場(東京都江東区)への移転が決まっているため、年末年始は非常に多くの観光客でにぎわい、また、1月5日に行われた初競りは現在地では最後の開催になった


▼豊洲新市場は新たな施設が続々と姿を現し始めており、開場に向けた機運が高まっている。世界に誇れる市場として、今後は築地市場以上の人気観光地となることが期待される


▼2015年の訪日外国人旅行者数が昨年12月中旬に1900万人を突破した。13年2月以降の約3年間にわたって各月の最高記録を更新しており、当面は外国人旅行者数の増加傾向が続くことは間違いない。観光立国実現を目指す政府もさらなる旅行者数の増加を見越して次の段階の目標設定に入った


▼昨年には消費税の再増税に向けて食料品への軽減税率導入が大きな議論となったが、日本人でも理解が難しい軽減税率の導入について外国人観光客はどのように感じるだろうか。全国の市場で「買って帰れば消費税8%だけど、ここで食べるなら消費税10%だよ」といったやりとりは、あまり見たくないのだが。(東京・KK)


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