コラム

2016/02/09

人の手係わる体制を(茨城・SA)

人の手係わる体制を


▼自家用車のリコール通知が届いた。購入から5年目になるが今回で3回目。電気系の不具合で発火する恐れがある。早速ディーラーに持ち込み修理した。不具合があれば修理工場に持ち込むのが現在は当たり前だが、技術進歩が著しい車社会の近未来は、自己回復するシステムが構築されるかもしれない


▼国土交通省のホームページを見ると、事故やトラブルを未然に防ぐため、自動車やバイクなどに重大な欠陥・不具合があった場合のリコール届出がある。生産台数が多い車両が対象となれば何十万台にもおよぶ。エアバッグのように複数の車メーカーが同じ部品を使うと対象は絶望的に増える


▼昨今の車事情では、自動運転システムの開発が目立つ。テレビCMでは歌手の矢沢永吉さんが車両に乗り込み、ハンドル操作をしなくてもカーブをスムーズに曲がる映像を目にする。実用化されれば便利だが、自分が乗るにはまだ抵抗を感じる


▼数十年前にナイトライダーという海外ドラマが流行した。最新鋭のコンピュータを備え人と会話ができるドリームカーが活躍。マンガチックな発想のドラマだったが、技術は進み自動運転や自動ブレーキなど当時あり得なかった装備が少しずつ現実のものとなっている。個人的には操作するアナログ感が失われつつあることに寂しさを感じる


▼近い将来、日本は超高齢化社会に突入する。人は自らの力で移動出来なくなった時、必ず公共交通の重要性に気付く。デジタル化は生活を豊かにする方法として必要だ。しかしエラーが出た際には必ず人の手が係わる体制を確保し、安全で便利な車社会を望む。(茨城・SA)


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