コラム

2016/02/11

心躍るバレンタイン(茨城・KN)

心躍るバレンタイン


▼チョコレートが好きで週に5回は食べている。私にとってバレンタインデー前は心が躍るシーズンだ。見た目も種類も豊富で、おいしそうなチョコがお店に並んでいるのを見るだけでテンションが上がる。問題点をあげるとするなら、もらえるあてがないことくらいだ


▼日本では女性が男性にチョコを贈るイベントだったが、近年は友達同士でチョコを配る「友チョコ」や、男性が女性にチョコを贈るというホワイトデーの存在意義を消滅させるような「逆チョコ」なるものもある。自分のために購入して楽しむ「マイチョコ」に至ってはもはや贈るという主旨すら失われ、おやつとの違いがさっぱり分からない私は困惑するばかりだ


▼日本におけるチョコレートの歴史は意外に古い。江戸時代中期に長崎の遊女がオランダ人からもらい受けたという記載が『寄合町諸事書上控帳』に残されている。明治初期には岩倉具視や大久保利通も食べたらしい。教科書に載るような有名人がチョコレートを食べる姿を想像すると、なんだか親近感がわいてくる


▼チョコは「太る」「虫歯になる」というネガティブなイメージがあるが、実際は脂肪分解や虫歯予防の作用があるらしい。古来は薬として用いられていたこともあり、適量の摂取はむしろ体に良いようだ


▼さてこのシーズン、実は問題がもう1つ。チョコをもらえないことは構わない。本当に構わないのだが、自分でチョコを買うのが少し気まずい。「この人はもらえないから自分で買ってるのね」と店員さんに思われるような気がして恥ずかしいのだ。いっそ堂々と「マイチョコですよ」と主張しようか。(茨城・KN)


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