コラム

2016/02/13

いずれ訪れる解散を前に(山梨・HK)

いずれ訪れる解散を前に


▼「普通の女の子に戻りたい」の名セリフを残したキャンディーズ。同世代の中年諸氏は〝解散〟の言葉に彼女たちを連想する方も多いのではないか。今となっては3人そろっての笑顔を見ることができなくなり、寂しい限り


▼昨今〝解散〟の二文字が世界を駆け抜けた。言わずと知れたSMAPの一連の騒動である。事の詳細はスポーツ紙や週刊誌に任せるとして、熱烈なファンの皆さまの心の内はともかく、政界まで巻き込んでの騒ぎにいささか閉口した方もいらっしゃったのではと推測する。インターネット上で見かけた「どんなグループでもいずれは解散する」との、どなたかのコメントが印象深い


▼いずれとは言わず4年のうちに〝解散〟となるのは衆議院。この夏の参議院とのダブル選挙は何かと取り沙汰されているが、主権ある国民としての力を発揮する場面は歓迎すべきといえる


▼一票を投じる判断は人それぞれだが、山梨県内企業でも業績改善が進まず、収益も依然厳しく、アベノミクスへの評価もその一つとなるであろう。景気回復は大企業から中小・零細へ、都会から地方へと流れるとの考え。経済学でいう「トリクルダウン理論」で、ピラミッド型に積まれたグラスの頂点に注がれるワインを、庶民はひたすら口を開けて待ち続けているが、その滴で喉を潤すには至っていない


▼バッジを外したら国会議員も普通の人。戻りたいのは永田町なのだろうが、地元に帰り、喉をからし、靴底を減らし、手のひらが腫れるほど握手する中で、庶民の声に耳を傾け、その暮らしぶりに触れ、つかんだ実情を政策に生かしてほしいものだ。(山梨・HK)


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