コラム

2016/02/18

何事も準備が大切だ(長野・JI)

何事も準備が大切だ


▼5歳の娘が、リュックサックに荷物を入れて出掛ける用意をしている。どこに行くのか聞いてみると「南極」とのこと。本で興味を持ち、行く気になったようだ。とても寒い場所だと忠告すると「大丈夫」と元気な返事。ありがたいことに「お父さんも行くんだよ」と言ってくれる。仕事が休みの日に、船で一緒に行くつもりらしい


▼リュックに詰めた荷物を見てみると、バスタオル、おもちゃのナイフ、折り紙、鉛筆、はさみ、菓子など。バスタオルは寝袋代わりだという。サバイバル生活にナイフは欠かせないし、備蓄食料としての菓子もある。折り紙などは、退屈しのぎの娯楽用だろうか。準備内容としては決して悪くはない


▼長野県が進めている『建設業の週休2日を確保するモデル工事』の現場を取材した。週休2日をアピールする大きな看板を前に現場代理人に話を聞くと、土日を休業とする工程を事前に作成したが、特に難しいこともなかったとのこと


▼現場で働く作業員にとっても、最初から土日は休みと決まっていれば、旅行の予定も立てやすくなる。早くからスケジュールが固まっていれば、それだけ準備に時間をかけることができる。リュックに入れ忘れるものもなくなるだろう


▼地球儀で南極までの遠さを娘に説明すると、やはり本からの影響で、今度はアマゾンに行く準備を始めた。もちろん「お父さんも行くんだよ」。いかだを現地で製作するため、現在は割り箸でミニサイズ版を作って練習している。『SOS』と大きく書かれた旗も作成し「早く遭難したいなあ」とつぶやく。何をするにおいても、事前準備は大切だ。(長野・JI)


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