コラム

2016/06/01

日々の準備が偉業に繋がる(茨城・KN)

日々の準備が偉業に繋がる


▼イチロー選手の大記録達成がいよいよ間近だ。メジャー通算3000本安打。1本の安打を放つだけでも難しい世界最高峰のメジャーリーグで3000本のヒットを積み重ねる途方もない偉業だ。一方国内では広島東洋カープの黒田博樹投手が間もなく日米通算200勝を達成する。大卒投手の200勝は阪神タイガースのエースだった村山実氏以来2人目。こちらも達成すれば大記録


▼2人とも40歳を超えるベテラン。両者の共通点として毎年コンスタントに安定した活躍をすることが挙げられるが、それを支えるのは入念な準備にほかならない


▼イチロー選手は試合前と試合後の身体のケアはもちろん、日々の食事や用具の手入れまで準備を怠らない。黒田投手は一時流行した「男気」というフレーズから男らしい豪快なイメージを持つ人も多いかもしれないが、実際は非常にネガティブ思考で、自己評価の低い人物であるという。常に不安や危機感を抱いているからこそ、日々の練習で徹底的に自分を追い込んでいくそうだ


▼準備を怠らない、と口で言うのは簡単だ。しかし毎日毎日、良い時も悪い時も手を抜かないというのは決して容易なことではない。目に見える結果を常に出せるとは限らない。努力や工夫が裏目に出ることもあっただろう。それでもぶれずに準備を続けるという気持ちの強さに、持って生まれた才能以上の凄みを感じる


▼記者として入社してまもなく半年になる。まだまだ新米で両選手と比べるのもおこがましいが、これからも毎日の準備を怠らず、日々の仕事に対して真摯に向き合っていきたい。(茨城・KN)


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