コラム

2016/06/03

記者2年目を迎えて(群馬・YA)

記者2年目を迎えて


▼この春に新生活を始めた人たちは、周りの環境になじんできた頃だろうか。先日取材で訪れた高校でのこと。にぎやかな笑い声が校内に響き、順調に新年度をスタートした様子がうかがえた


▼春は別れの季節でもある。中島みゆきさんの曲「春なのに」の中に「春なのにお別れですか」という一節がある。子ども時代は春は明るいイメージしかなくその意味を測りかねたが、年を重ねたからだろう、最近は分かる気がする


▼先日、公私ともに慣れ親しんだ人たちとの別れがあった。環境の変化に戸惑いながらの新年度の幕開けと同時に、昨年4月から始まった記者生活。文字通り右往左往しながらの一年が過ぎ二年目を迎えた


▼取材先の皆さんには、取材内容だけでなく工事にまつわる話や考え方なども教えていただき勉強させてもらっている。ある取材の際、事業を行う場所について詳細まで明らかにしてもらえなかったことが深く印象に残っている。その真意は「予定する工事内容や路線から、その場所が特定できるくらい地域に精通した企業に仕事をお願いしたいから。何でも情報を出すのが必ずしも良いことではないと思う」とのことだった。自分にも当てはまる発言と受け止め、取材方法を考えてしまった


▼限られた情報から物事を見極められる経験や知識はまだない。しかし、本年度は一方的に情報を得るのではなく、取材相手にとって有益な情報を提供するなど、もう一歩踏み込んだコミュニケーションを取れるようになりたい。そうすることでより深い取材を行い、読者の皆さんが読みたい、必要とされる記事を届けていきたい。(群馬・YA)


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