コラム

2016/06/10

それぞれが出来る支援を(茨城・KM)

それぞれが出来る支援を


▼5月22日、千葉県柏市にある日立柏サッカー場で、4月9日以来となるJリーグ・ロアッソ熊本のホームゲームが開催され、スタジアムがチームカラーの赤で染まった。熊本地震によりホームスタジアムうまかな・よかなスタジアムが使用できないためだ。「足を運ぶことが支援になる」と言われていた試合には、8201人が訪れた


▼この開催には多くの支援があった。JR柏駅前ではレイソルをはじめとするさまざまなチームのユニフォームを着た人たちが、スタジアムグルメなどを記載したフリーペーパーを配布。また初めての人でも迷わずスタジアムに到着できるよう「ようこそ日立台へ」と書かれたプラカードを持ち、各所で誘導していた


▼スタジアムでは「キャプテン翼」作者の高橋陽一さん、「GIANT KILLING」作者のツジトモさんによるチャリティーサイン会を開催。ゲストに熊本出身の国民的歌手である水前寺清子さんが登場。試合前に「三百六十五歩のマーチ」を歌い、会場全体が一体になった


▼対戦相手は5年前の東日本大震災で練習場やホームスタジアムの被害を受けた水戸ホーリーホック。試合前と試合後に水戸のサポーターは「ロアッソ熊本!」とエールを送り、熊本側は「サンキュー水戸!」「サンキュー柏!」と感謝を伝えた


▼試合に携わる全ての出来事に支援の輪を感じた。支援にはさまざまな形がある。それぞれできる範囲で支援すれば、大きな力となることを実感した。復旧・復興した熊本のスタジアムへ応援に行くことも一つの支援だ。今から楽しみだ。がまだせ(ガンバレ)熊本!(茨城・KM)


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