コラム

2016/06/11

魅力ある会社とものづくり(山梨・TT)

魅力ある会社とものづくり


▼消費者が選んだ「世界で最も信頼できる企業TOP30」というインターネットのニュースに9位ソニー、19位任天堂、26位パナソニックと日本企業が3社ランクインしていた。世界196カ国と言われる中で3社も選ばれていることは、とても誇りに思う


▼ちなみに、1位はロレックス、2位はウォルト・ディズニー・カンパニー、3位はグーグル、4位はBMW、5位はダイムラー(メルセデスベンツ)と、いずれも有名企業が名を連ねている。ランキングに合わせて本拠地や主力商品など簡単な企業説明があり、名前を聞いただけで商品が頭に浮かぶ企業ばかり。一通り読んでみると商品とは別のところで、福利厚生制度の充実という共通点が目に付く


▼消費者のほとんどは、機能の便利さや行き届いたサービスなどを気に入り商品を選ぶことが多いだろう。その企業の給料や健康管理の取り組みがしっかりしているとか、フレックスタイムなど従業員が快適に働けるための制度導入に熱心といった面は見えにくいものだ


▼雇用環境の充実は、自分の会社が好きだ、この会社で働けるのが誇りという気持ちから愛社精神が芽生え、必然的に良い商品が生まれ、強いブランド力につながる


▼いま建設業は、持続可能で魅力ある産業になるため、改正品確法に基づき官民でさまざまな取り組みを行っている。行政を含め発注者の要望に応える建設業では、ユーザーが不特定多数で顔が見えにくく、今回のようなランキングに選ばれることは難しいかもしれない。しかし建設産業界も魅力ある産業になれば、さらに魅力あるものづくりができるのではないか。(山梨・TT)


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