コラム

2016/06/22

旧車にもまだ価値がある(山梨・TH)

旧車にもまだ価値がある


▼中古玩具を扱う店に「スーパーカー消しゴム」が置いてあった。見ていると、子どものころ集めていたことを思い出した。1970年代の話である。スーパーカーはブームにもなった。フェラーリやランボルギーニ、ポルシェは、おじさんになった今でも憧れの存在


▼ブームの火付け役は、池沢さとしさんの漫画「サーキットの狼」と言われる。愛車のロータス・ヨーロッパを駆る主人公が、公道やサーキットを舞台にライバルたちとの競走を繰り広げ、一匹狼の走り屋からプロレーサーへと成長する。ライバルには日産・フェアレディZ、トヨタ・2000GTなどが登場し、夢中になって読んだものだ


▼先日、スポーツカー好きの友人から日本の旧車は海外で人気があり、中古車でも値段が高いと聞いた。正直驚いたが、事実らしい。人気の理由は性能が良いことで、距離数は日本ほど重視しない。国内市場では考えられない価格で売られているという。かつての愛車マツダ・サバンナRX7も、今では旧車に含まれるのだろうか。当時は学生でお金が無く、燃費も非常に悪かったためアルバイト代がハイオクガソリン代に消えた。今はハイブリッド車が増え、ハイオク車は減っている


▼日本では旧車は少なくなった。その原因の一つに「自動車税の15%増」がある。2015年に自動車税制度が変わり、ガソリン車は初度登録から13年を過ぎたものは自動車税が15%アップになった


▼新車を買ってからの13年は、あっという間。過剰な税制度は見直してほしい。旧車ファンから「使い捨ての時代は終わったはず」という声が聞こえてきそうだ。(山梨・TH)


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