コラム

2016/07/21

娘の成長と2、3のこと(水戸・EM)

娘の成長と2、3のこと


▼娘がこの春、中学校に上がった。休日に連れ立って出掛けることを何よりの楽しみにしていたが、部活動が始まった途端、土曜も日曜も練習やら大会やらで忙しい。大きな喪失感に打ちひしがれているところへ「私、今リア充だから」などと塩を塗る


▼充実したリアル生活を送っているというのだから、これほど嬉しいことはない。だがあまりにも突然、かつ急激な親離れ。小学4年生になる息子に擦り切れるほど頬ずりし、精神の安定を保っている


▼娘が入ったのはバスケットボール部。親のひいき目に見ても運動が得意とは言えないが、本人は楽しくて仕方がないようす。練習試合で初めてシュートを決めたときには、われを忘れ、飛んで跳ねての大喜び。選手一同、何事かとざわつき、試合後には相手チームの監督にも冷やかされたという


▼そんな素晴らしきバスケットボール人生に、早々と試練がやってきた。急激な走りすぎにより骨膜炎を発症。医者から「3週間走ってはならない」と診断された。「過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し」である。処方された薬を腿(もも)に塗り込みつつ「運動も、親離れも、徐々に進めるように」と釘を刺す


▼建設業振興基金が実施した工業高校における就職実態調査によれば、卒業生が建設業に就職する割合が年々増加している。この春、建設産業に入職した次世代の担い手たち。5月病は癒えたか。日々の仕事に精一杯な方もおられよう。それでも繰り返し鍛錬した肉体に必ずや技能は宿る。徐々に、徐々に。ちなみに、今夏は例年になく猛暑との予報も。熱中症にはくれぐれもご注意あれ。(水戸・EM)


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