コラム

2016/08/27

3回目視野に万全の準備を(茨城・HS)

3回目視野に万全の準備を


▼リオ五輪で柔道日本男子が全階級でメダル獲得という快挙を成し遂げた。内訳は金2銀1銅4。各選手の活躍が日本の存在感を世界に示してくれた。女子も金1銅4という好成績を収め、トータルで見れば実に14階級中12階級でメダルを獲得した


▼今回の監督を務めたのはシドニー五輪の金メダリスト、井上康生氏。インタビューで選手を「誇りに思う」とたたえ、号泣した姿に胸を打たれた人も多いだろう。これからも良い選手を育て、日本全体を盛り上げてほしい


▼柔道は日本のお家芸と言われ、メダルを取って当たり前という声も聞こえる。またストイックな選手が多いのか、柔道界自体の風潮なのか、金以外では喜んではいけないという雰囲気さえ感じられる。前回のロンドン五輪は、男子が銀2銅2、女子が金1銀1銅1の合計7個。半分の階級で何かしらのメダルを得たのだから、素晴らしい結果だと言えるが、当時は失望のため息も多かった


▼第3次安倍第2次改造内閣で五輪担当相に就任した丸川珠代氏は、次回東京五輪の金メダルの目標獲得数を30個とした。過去最高は前回東京とアテネの16個。これから大胆にスポーツ強化のテコ入れを行うという決意表明であることを期待したい


▼開会前からとかく言われたリオ五輪もなんとか無事終了した。次回までの4年間は長いようで短い。施設やインフラなどの整備もまだまだこれから。「おもてなし」をキャッチコピーに使うなら、誰からも喜ばれるような大会にしなければならない。「3回目はないな」と思われないよう、小池百合子都知事には万全の体制で準備を進めてほしい。(茨城・HS)


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