コラム

2016/09/03

高校生へのアピールが重要(茨城・KM)

高校生へのアピールが重要


▼文部科学省が全学校を対象に学校数や児童・生徒数・教員数などを調べる学校基本調査(5月1日現在)の茨城県結果が公表され、県内の小学校児童数は14万9815人で34年連続の減少となった。中学校生徒数は5年連続減少の8万334人で、いずれも過去最低を記録


▼一方、高等学校(中等教育学校後期過程含む)の大学等進学率は2年ぶりに上昇し51%に。高等学校卒業者に占める就職者の割合は21・3%で、前年度と同率となった


▼学校基本調査に併せて茨城県教育委員会が実施した教育調査結果によると、県内における高等学校への進学率は前年度比0・1ポイント増の98・9%で、過去最高を記録。2005年から12年連続で全国平均を上回った


▼調査結果から分かるように「中学校を卒業したら高等学校へ進学」という意識が中学生に浸透している。しかし高等学校進学の段階で、具体的な将来をイメージして進学先を選ぶ生徒はそう多くないのが現状だろう。自分の実力と擦り合わせながら、なんとなく進学先を選択するケースも少なくない


▼茨城県建設業協会は昨年度から普通科の高校生を対象としたインターンシップを導入し、本年度は2校で実施した。高等学校に進学するのが当たり前の今、将来および進路について大きな岐路に立つのは高等学校卒業時だ。将来に向けた一歩を踏み出すタイミングで「建設業を職業として意識しているか」は大きなポイントとなる。業界のイメージアップとともに「職業としての建設業」を意識してもらう取り組みの拡大が、担い手不足解消の鍵を握っている。(茨城・KM)


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