コラム

2016/10/29

マナー守り楽しく遊ぼう(群馬・SS)

マナー守り楽しく遊ぼう


▼スマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO」が配信されて3カ月が経過した。配信当初の過熱感は薄らいだかもしれないが、今なお夢中になっているプレーヤーは多い。「最初の1カ月で最もダウンロードされたモバイルゲーム」など5つのギネス世界記録も認定された


▼近くの公園は希少なポケモンが多く出現するスポットとされ、いつもプレーヤーで混雑するにぎわいをみせている。駐車場をのぞいてみると車でごった返している。駐車できずに諦めて帰る人の姿も珍しくない


▼負の側面も見えてきた。東京・お台場では「レアポケモン」を求めて数百人が車道に進入する騒ぎがあった。上野の不忍池弁天堂では利用者のマナー違反が改善されず、境内での遊戯を禁止する措置が取られた。利用者の良識が問われかねない事態にまで発展しているのは、一ファンとしても悲しい限りだ


▼良い側面ももちろんある。ゲームの性質上、外で歩くことが求められる。これまでのゲームは「ダンスダンスレボリューション」のように室内の筐体(きょうたい)上で踊るものはあったが、ポケモンGOの場合は外に出掛けることが前提。地域のランドマークがアイテムを供給するスポットに指定されているケースが多く、利用者はおのずとその場所を訪れる。地域資源の掘り起こしに間違いなく一役買っている


▼歩き尽くしたと思っていた地元にも、存在を知らなかった石像があった。ゲーム内に書かれている何げない解説文も楽しい。1日あたりの歩数も増え、心なしか健康になった気もする。これからも一人一人がマナーを守った上で、楽しく遊んでもらえればいいと思う。(群馬・SS)


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