コラム

2016/10/08

庭木剪定と温暖化(埼玉・HS)

庭木剪定と温暖化


▼4月に剪定した庭木のノウゼンカズラが赤色の花をつけて、1階の軒下まで伸びている。つる性の植物なので、1年近く放っておくと2階のベランダを越えて屋根近くまで伸び、家の壁やベランダの柱などに絡み付いてしまい、自力での剪定は大変な苦労となる。「2階のベランダに届かないうちに剪定だな」と、少々憂鬱だ


▼ノウゼンカズラに限らずここ数年は、庭のモミジ、キンモクセイなどの樹木や雑草の成長が早くなっている。ことしの庭木剪定と草むしりは、5月にシルバー人材センターにお願いしたが、この様子では年内にもう1回、頼む事になりそう。夏の高温と降雨は、確実に植物の成長を促進させている


▼地球温暖化の影響が、ついに自分の身近に発生した気がする。夏の猛暑日が増えたり、冬に氷が張らなくなった。利根川水系のダムの水不足は、8月下旬の台風などによる雨で解消したが、ここ数年のゲリラ豪雨も明らかに地球温暖化の影響だろう


▼8月下旬の台風直後、埼玉県秩父地方の発注機関に取材アポの電話をしたが、大雨による被害対応で忙しいため「しばらく取材には応じられない」との返事。また、ある自治体の建設課長は、傾斜地の排水路に想定以上の雨水が数日間流れ込み「浸水被害を防止することは不可能」と諦め顔。これらも地球温暖化の影響と言える


▼先日、わが家の東隣の家に庭木剪定の業者が入っていた。地球温暖化の影響で、剪定を行う業者は確実に忙しくなる。仕事が増える者にとっては喜ばしい事だろうが、大雨による災害の発生は知恵と技術を結集して防止しなければならない。(埼玉・HS)


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