コラム

2016/10/18

若者の雇用拡大推進を(山梨・MK)

若者の雇用拡大推進を


▼就職をする際に重視するのは「仕事の面白さ」「収入」「安定 性」…昨年山梨県が県内外の大学生約1000人から回答を得た進路アンケート調査で多かった意見である。このほど発足した県内の産学官関係者による雇用拡大推進円卓会議で紹介された


▼そのほかの調査結果は、県内の大学生736人のうち、県内で就職などを希望する学生は全体の38・7%で、約3分の1。希望する理由で多かったのは「山梨県が好きだから」「経済的負担が少ない」「地元に愛着がある」だった。逆に県内での就職を希望しない学生も約3分の1。理由で多かったのは「(県外出身のため)出身地に戻りたい」「都会に住んでみたい」「視野や知識を広げたい」など


▼一方、県内出身で県外の大学に進んだ学生227人に対する調査では、県内で就職などを希望しているのは50・7%となった。半数がUターンを希望している。希望する理由で多かったのは「地元に愛着がある」「山梨県が好き」など。逆に希望しない理由は「山梨県内に希望する就職先がない」「やりたいことが山梨県内ではできない」が上位を占めた


▼アンケート結果から見えてくるのは、学生たちは決して地元に愛着がないわけではなく、面白く、安定した就職先があれば地元を選ぶという姿ではないか


▼雇用拡大推進円卓会議で、ある企業の採用担当者が指摘していた。「インターンシップなどで、もっと山梨の良いところを発信しないと」。別の企業では、数年前からUターン学生が増えているという。地元に若者を呼び込む、さらなる取り組みが期待される。(山梨・MK)


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