コラム

2016/11/12

機能とデザインで魅了(長野・JI)

機能とデザインで魅了


▼中学校でバスケットボール部に所属する息子が、試合前日に専用シューズを紛失した。買ってからわずか1カ月しか経過していない。帰宅途中に友人と立ち話をし、どこかに置いてきたらしい。探しに行くものの見当たらない。夜になっていたが、まだ営業しているスポーツ店へと急いだ


▼足を守るため、かつ機敏に動くためにシューズは重要な存在だ。動きやすさや耐久性を考慮しつつ、格好良いデザインのものを購入した。落ち込む息子も安堵の表情。翌日の試合では、新しいシューズを履いてコートを駆け巡る息子が輝いて見えた


▼建設業界で働く技術職・事務職の女性を対象とした現場見学会を取材した。集合場所の部屋には作業着姿の女性が60人。香水なのだろうか、室内は花の香りが充満している。打ち合わせ開始前には口紅を塗り直すなどの姿も見られた


▼現場見学中に参加者を見て気付いたのだが、作業着の肩の位置が本人の肩とずれている人が多い。手は長い袖に隠れ、ズボンもブカブカだ。聞けば、会社には男性用しかないのだという。建設業で女性が活躍するためには、女性自身が魅力を感じる作業着も必要だろう。動きやすさとファッション性を両立した作業着の導入が、女性入職のきっかけになるかもしれない


▼夢中でバスケに取り組む息子は恋愛に興味がなく、幼なじみの女子から告白されたものの交際を断った。周辺情報によると彼女は諦めておらず、再び交際を申し込むらしい。恋に一直線な彼女も輝いて見える。バスケであろうと恋であろうと仕事であろうと、真面目に取り組む人には美しさが感じられる。(長野・JI)


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