コラム

2016/11/16

基本は上向き(新潟・YY)

基本は上向き


▼「夜間走行のライトは上向きが基本です」と注意喚起する電光掲示板をバイパスで目にするようになった。車のヘッドライトはロービーム(ライト下向き)を基本に走行していたが「推奨されているなら」と、夜間走行では、ハイビーム(ライト上向き)を心掛けるようにした


▼ハイビームにすると、視線誘導施設の反射体が前方100mを超えて光り、路端や道路線形を明示する。両側の住宅が迫ってくるような歩道の無い道路では、歩行者や自転車の存在を早くから視認でき、走りやすい。しかしこれは地方の田舎道でのこと。交通量が多い幹線道路では、変わらずロービームを使用している


▼警視庁が夜間走行ではハイビームの使用を呼び掛けており、賛否が分かれている。昨年1年間、歩行者が道路横断中に車にはねられ死亡した事故で、ハイビームであれば防げた事故もあったとする分析からだ。都内でハイビームを基本に走行するのは可能なのだろうか


▼ハイビームの運転は良い部分もあれば迷惑となる場面も。対向車がハイビームで走行していると、まぶしすぎて前が見えづらいことがしばしば。後続車がハイビームを使用している場合も光がバックミラーに反射してストレスを感じることがある


▼秋も深まり日没も早くなってきた。夕方5時を過ぎれば、辺りはすっかり暗くなる。この時期に危ないと感じるのが暗い色の制服を着た中高生や、地味な服装の高齢者だ。運転者が歩行者の安全に気を配るのはもちろんだが、歩行者も自身が見えにくくなることを自覚し行動することが、事故防止につながると気に留めてもらいたい。(新潟・YY)


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