コラム

2016/11/25

女性進出に意識改革(群馬・TF)

女性進出に意識改革


▼国土交通省では建設業による女性活躍推進のため に、2019年度までに女性技術者2万人、女性技能者18万人の目標を掲げる。15年12月には全国1588社を対象に「建設業における女性の活躍推進に関する取組実態調査」をまとめた


▼調査によると就業者に対する女性比率は13%で、うち技術者は4・5%、技能者は4・2%。管理職に従事する女性は2・5%となっている。女性が継続して働ける取り組みとして、産前・産後休業制度や子の看護休暇制度などを設ける企業がある。一方、今まで女性職員が従事したことがない、女性従業員向けの独自の制度は経営上厳しいなどの回答もあった


▼16年度、国土交通省では◇企業や業界、行政が協働で行う女性活躍を支える活動を深化◇次世代を担う女性リーダー層の育成・充実◇女性技能者が働きやすい現場を普及するためのモデル工事現場を支援◇女性に役立つ産業外の市場創意・活力を取り込む-などを実施している


▼島根県では、女性入職促進と建設業イメージ向上のために女子会を開催し、県下の全中学校にカレンダーや働く女性の姿を伝える冊子を配布。岐阜県では工業高校へ進学する女性を増やすために、母親層が愛読するフリーペーパーなどに建設業の魅力をアピールしている


▼公共事業が減少、会社経営にも苦慮する中、どれだけ女性職員の受け入れに対する考え方を変えられるかが重要だ。他の仕事よりも魅力的であるために週休3日や短時間労働など女性が求める働き方を積極的にアピールすることも必要だろう。受け身では仕事も入職者も訪れてはくれない。(群馬・TF)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら