コラム

2016/11/26

道の駅をもっと(埼玉・SH)

道の駅をもっと


▼埼玉県唯一の村となっている東秩父村は、特産品の手すき和紙が国重要有形民俗文化財に指定されている。和紙作り体験や見学、購入ができる特産品の情報発信拠点施設「和紙の里」が10月に埼玉県内20番目となる道の駅に登録された。和紙の里は本年度、バスターミナル・村の総合案内所・フードコート新設、農産物直売所移転などを行い、リニューアルした


▼道の駅は安全・快適に道路を利用するための交通環境提供、地域のにぎわい創出を目的とした施設。道路管理者と地元自治体が設置、国土交通省に申請し登録される。施設には、多くの車両が駐車できるスペース、トイレ、道路・観光情報を得られる設備が整備されている


▼車やバイクなどで、ドライブや旅行した際にはよく利用する。休憩・食事ができる上に、地域の特産物や地元で育った農産物・畜産物などが購入できるため、楽しみにしている。地域ごとの特色も感じられるので、道の駅巡りをするのも面白い


▼少子高齢化や人口減少が進んでいる日本。各地域に根付く文化や特産品は継承する人や場所、情報発信拠点が供給されないと途絶えてしまうことが懸念される。事前に道の駅のような施設整備を行っていれば、特産品や文化を良い形で継承できるかもしれない


▼また、地域特有のものを求める人にとっては、地のものが購入できる道の駅などの施設はありがたい。多くの自治体は予算削減により、公共施設の統廃合を進めている。だが、文化継承、観光業、商業の観点からも地域色が出せる道の駅のような施設は、利用者目線から全国各地にもっと整備されてほしい。(埼玉・SH)


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