常にアンテナを（山梨・ＨＩ）

常にアンテナを

▼ＰＰＡＰという言葉を知っています　か。日本の芸人が歌う曲の略称で、正式には「ペンパイナッポーアッポーペン」という。題名だけだと意味不明なわけだが、歌詞もまたよく分からないものになっている。だがこの歌が今、世界中で爆発的な人気を誇っている。その理由の一つに、キャッチーな曲調と簡単に口ずさめる歌詞の単純さが考えられる

▼この歌のヒットは、動画サイトYou Tubeに投稿されたことがきっかけ。TwitterなどのＳ-ＮＳ（Social networki-ng service）を通じて、あっという間に広まった。この人気に便乗し、大学の売店ではパンの名前に引用したり、バーではカクテルの名前に使ったりと、さまざまな業界がこの流行に乗っている

▼10年前と比べて今はＳＮＳが普及し、情報は急速に拡散、同時に流行も目まぐるしく変わっていく。常にアンテナを立てておかないと、世の中の移り変わり、ニーズはつかめない。消費者はそういったアイデアに驚き、それが購買意欲につながっている

▼では、建設業界につながるものは何があるのか。個人的にはドローン技術が一番に思い浮かぶ。ドローンは今までの常識を覆し、空撮という手法をより身近なものにし、今なお人気を博している。ドローンを現場に活用することで、調査、測量といった作業はより効率化され、労働負担は軽減されている。ハード・ソフトがさらに進化し、鉄筋など重い資材の運搬が可能となれば、現場への女性進出はより促進されるのではないか

▼世の流行が思わぬ形で仕事に結び付いていく。常にアンテナを高くして仕事に励みたい。（山梨・ＨＩ）