コラム

2016/12/10

カードきっかけに建設業へ(埼玉・SW)

カードきっかけに建設業へ


▼下水道の理解と関心を高めることを目的に、下水道広報プラットホーム(GKP)が企画・監修し、マンホールの写真などをあしらったマンホールカードが一部で脚光を浴びている。地元はもとより、旅行で足を運んだ街や思い出の場所などのカードは、コレクターならずとも手にしたい1枚だろう


▼マンホールのふたは人が誤って落下してしまうのを防止するとともに、関係者以外の侵入を防ぐもの。下水道は生活に欠かせないライフラインの一つだが、汚いなどのイメージがあり、地味な存在だった。金属の価格が上昇したときなどにスクラップ部品としての転売を目的に、ふたが盗まれてニュースになることもあった


▼カードには、ふたの写真をはじめとして位置情報、デザインの由来などが表記されている。また、市章や地元マスコットキャラクターを活用して工夫を凝らすなどデザイン性あふれる、ふたが増えている


▼兵庫県姫路市は世界文化遺産の姫路城をデザインしたマンホールのふたを製作し、JR姫路駅の北側4カ所に設置。併せて構内の市観光案内所でカードを無料配布している。栃木県足利市ではカードが好評を博して増刷したほど。カードを提示すると、史跡足利学校の参観料が団体料金となるなどの特典を設け集客に結び付けようとしている


▼日本全国のダムをカード化したダムカードにも熱心なファンが付いているが、マンホールカードもそのような存在となるのか注目される。そして、カードをきっかけに下水道への親しみを感じてもらい、ひいては建設業界への入職につながればGKPも万々歳だろう。(埼玉・SW)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら