コラム

2017/01/06

新年に長寿を願って(東京・KK)

新年に長寿を願って


▼正月に餅を食べる習慣は健康と長寿を祈願して平安時代に行われた宮中行事が由来とされる。長年特に意識したことはなかったが、餅は長く伸び、切れないことから長寿を願う意味が込められていると聞き、最近は毎年正月に実家で食べるようにしている


▼あんこ餅、きなこ餅、磯辺巻きなど餅の食べ方は多いが、正月に必ず食べるのは雑煮。「ハレの日」の特別な食事として重要な意味を持つ雑煮は地域によって特色があり、餅の形や味付け、使う具材が異なる点は面白い。幼いころから四角い餅が入ったすまし汁仕立ての雑煮を食べ慣れているせいか、白味噌仕立てで丸餅の雑煮を初めて食べた時は非常に驚いたことを覚えている


▼餅の効能は意外と多く、手軽に栄養補給できる点も特長の一つ。運動中の主なエネルギー源となる糖質が豊富に含まれるため、マラソンなど持久力が必要なスポーツ選手は上手に活用している


▼また餅は太るというイメージがあるが、よく噛(か)んで食べる必要があるため満腹感を得やすく少量でも腹持ちが良いことから、ダイエット食としても注目を集めている。特に野菜や肉、魚を一緒に食べることができる雑煮は、必要な栄養を取りやすいという効果がある。当然ながら食べ過ぎはご法度であるが


▼餅は餅でも縁の下の力持ちといえば真っ先に思い浮かぶのが建設業界。こちらの「もち」が入った雑煮(業界)も地域によって環境が大きく異なり、さまざまな特色がある。ただし「もち」の効果に変わりはない。新年に当たり、建設業界も餅のように長く(生き)伸び、健康で長寿になることを願うばかりだ。(東京・KK)


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