コラム

2017/01/11

流行語から見る移民問題(茨城・KS)

流行語から見る移民問題


▼昨年の新語・流行語大賞には「アスリートファースト」「都民ファースト」「レガシー」「盛り土」と、小池百合子東京都知事に関するワードが多くノミネートされていた


▼小池知事の発言には、かつて2007年に流行語候補となったルー大柴さんの「ルー語」のように、片仮名言葉が要所に盛り込まれており、聞く人の印象に残りやすい。民衆のことを〝ファースト(第一)〟に考え、給与半減といった自ら身を切る改革を断行し、公明正大に職務を遂行する小池知事には率直に魅力がある


▼給与辞退で自国第一と言えば、ドナルド・トランプ次期アメリカ大統領。流行語大賞では「トランプ現象」としてノミネートされた。メディアには何かと過激な発言ばかりを取り沙汰され、凶暴な人に仕立て上げられた感のあるトランプ氏だが、他のどの国にも先駆けて会談を果たした安倍首相は「信頼できる指導者」と評した。トランプ氏の主張をあらためて考えると、ただ国を守ろうとしているに過ぎないということが分かる。その最たるものが移民問題だ


▼アメリカには今、1100万~1200万人もの不法移民がおり、このうち麻薬取引などの犯罪に手を染めている者は200万~300万人という。これら犯罪者の強制送還や不法入国を防ぐための壁の整備は、まっとうな政策に思える


▼日本も他人事ではない。外国人技能実習制度による実習生の失踪者が、15年だけで5800人もいるからだ。これは労働者側だけの問題ではなく、低賃金で長時間の労働を課す悪質な雇用主によるところも大きい。不法滞在者の流行はごめんだ。(茨城・KS)


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